新潟で中古車を購入する前に知っておきたい10のこと②～プロが教える中古車販売価格の決め方～
2022.03.15
こんにちは。
車のお探し専門店新潟認定ディーラー
パレスオートセンターの鍋谷タツローです。
新潟で中古車を選ぶ際に知っておきたい10のことについて、
中古車販売歴18年のプロのがお伝えしたいと思います。
地元新潟の方が中古車を購入してから、
『しまった！失敗した。。。』
とならないように、私の経験をもとに下記の10個の内容を、
出来る限り分かりやすくお伝えしますね。
今回は
目次
②～プロが教える中古車の販売価格の決め方～
新車にはメーカーが決めた定価がありますよね。
でも中古車には定価がありません。
では中古車の価格はどうやって決まるかというと、
それには中古車の販売価格の中身を知る必要があります。
中古車の販売価格＝仕入れ値＋納車前整備＋保証期間中の故障リスク＋利益
中古車の販売価格は上記の式が成り立ちます。
つまりどこかが高くなれば、
支払総額は高くなるし、
どこかが安くなれば販売価格も安くなるというわけです。
では一つ一つ検証していきましょう。
まずは【仕入れ値】
基本的に中古車屋さんが仕入れる先はオートオークションと言われる、
中古車のオークション会場です。
全国に130以上の会場があり、
大体1会場1週間に1回開催されているので、
ほぼ毎日オークションは全国で行われていて、
1週間で10万台以上の中古車が取引されています。
そこで購入した車を自社に運んで、
掃除してプライスを付けるわけです。
そのオークションは1台1台個別で競りを行うので、
大手だから安く買えるとか、
中小企業だから仕入れ値が高くなる
なんてことはありません。
オートオークションはみんな中古車のプロたちが出品して、
中古車のプロが落札するので、
ほとんど相場は決まっています。
もちろんたまに安く買えた！
とかあったとしてもせいぜい5万円くらいの差です。
中古車の価格と状態は比例します。
同じ年式・同じくらいの走行距離・同じ装備・同じ色で
仕入れ値を安くしようとするなら、
状態の悪い車を買う
それしか方法がないのです。
状態の悪い車というのは過去ブログでもご紹介しておりますので、
コチラを参考にしてください。
・【中古車の修復歴あり＝事故車ではない】のをご存知ですか？
・新潟で本当にあった【修復歴無しの人身事故車】のお話
・中古車の修復歴なしでも【リヤクォーター交換車】を買わない方がいい理由
では次に【納車前整備】です。
納車前整備とはその名の通り、
お客様に納車をする前に行う整備のことで、
その整備の際にどのくらいの消耗品を交換して納車するかということです。
もちろんポータルサイトには【整備付き】などの文言はありますが、
その【整備付き】の内容は各お店によって違います。
・エンジンオイルやワイパーゴムくらいしか変えないお店
・車検が通る部品であればそのまま納車するお店
・次の車検まで消耗品が出ない様に予防整備するお店
・次の車検もお客様の負担が少ない様に納車するお店
など、様々です。
つまりこの【納車整備】の部分は車屋さんにとっては、
販売する車の原価にプラスされる部分なので、
交換する部品が少なければ少ないほど、
利益が増えるか、販売価格を安くできるわけです。
だからお客様が
『なんかこの車相場よりも安く買えたぞ！！』
と思っても、ほとんど予防整備もしていないお店で購入すると、
半年後にバッテリーが上がって近くの整備工場にレッカーしてもらい、
ついでに点検してもらったら、
ブレーキパッドがもう2㎜しかありませんよ！
とか
タイヤがすり減っていてもう交換しないと駄目ですよ！
結局納車半年後に数万円～十数万円の出費になってしまった。。。
なんてことにもなりかねません。
だから購入時に
どのくらいの予防整備をしてくれるのか
これは必ず聞かないといけない文言ですね。
次は【保証期間中の故障リスク】についてです。
中古車は新車と違って故障のリスクはつきものです。
もちろんまだ新車登録から2年以内で3万㎞以内のお車であれば、
メーカーの保証もしっかりと残っているし、
1年間すべての部品に対して保証を付けたとしても問題はないでしょう！
ただ、新車を造っているメーカーですら、
国産車の場合の多くは
・電装系などの一般保証は3年間もしくは6万㎞。
・エンジン・ミッションなどの特別保証は5年間もしくは10万㎞までしか保証してくれないのです。
つまり、それを超えた場合は、製造メーカーでも保証できない部品ということです。
車は家電と違い、
外で四季の変化にも対応しながらの過酷な環境で動いているものなので、
3万点とも言われる車の部品のどこかしらは、
故障してもおかしくないわけです。
車の部品は高価なものが多数あります。
例えば
O2センサーの故障で約2万円
カーナビの修理で約3万円
エアコン修理で約8万円
自動ブレーキシステムの故障で約15万円
ミッション故障で約30万円
など、保証期間中その故障リスクを背負って販売しないといけないのです。
当然そのリスクの高い車や、
長期の保証
広範囲の保証があれば
販売価格が上がりますし、
その逆を言えば、
安い車はその故障リスクをお客様に背負ってもらうような
保証の期間や
保証の範囲
という事になりますよね。
最後に【利益】です。
中古車販売店の1台当たりの利益ってみなさんどのくらいだと思っているのでしょうか？
これは逆にお客様にも聞いてみたい部分ですが、
もちろん車種や値段などによっても変わってきます。
ただ、僕の経験上、いろいろな車屋さんと話をしている中での感覚ですが、
国産車で、
販売価格が100万円～300万円くらいの中古車をあつかっているところで、
平均の粗利が大体15万円～20万円くらいが相場なのかな！？
と思います。
もちろん人気の軽自動車なんかは粗利が10万円切ることもよくあります。
車屋さんも商売ですので、
赤字ではもちろん売りませんし、
経営をしていくためには利益は必須です。
なので
お店によっての利益の違いは
変わっても5万円くらいが限度なのかと思います。
以上のことをまとめて、
最初にお伝えした公式に当てはめてみますね。
中古車の販売価格＝仕入れ値＋納車前整備＋保証期間中の故障リスク＋利益
中古車の販売価格を安くするには
＝【状態の悪い車を】＋【納車前の予防整備をせずに】＋【故障のリスクをお客さんが背負って】＋【薄利多売のお店で】
購入する。
ということになります。
一番価格の差が出るところが、
【状態の悪い車】の部分
次が
【納車前の予防整備をせずに】と
【故障のリスクをお客さんが背負って】は微妙なところで、
車種や年式によっても変わってきますね。
最後に
【薄利多売のお店で】
ですね。先ほどお伝えしたように変わってもせいぜい5万円くらいが限界です。
絶対にやってはいけないのは、
ポータルサイトで、
【安い順に並べ替え】
これだけはかなり要注意です！！
その並べ替えで上の方に出てくる車両のほとんどが
上記のすべての項目が当てはまっていると思いますよ！
前回のお話はコチラ
次回のお話はコチラ
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